ユニセフは、地球上に住む全ての子供たちが幸せに暮らせることを願い、紛争などがある地域では子供たちを守るための様々な取り組みを行う、災害などで家を失ってしまった子供たちには救援物資を提供するなど子供に対する様々な取り組みが行われている、このようなことをご存じの人は多いといえましょう。
ユニセフな主な活動
ユニセフな主な活動は、
- 乳幼児の適切なケアを行い幼い子供の命を守り健やかな未来づくりに貢献するための保健
- 母子感染の予防や青少年に対する感染予防および治療ケアを目的にしているHIVおよびエイズ
- 安全な水および衛生的な環境により全ての命を守るために欠かせない水と衛生
などがあります。
他にも、栄養や教育、子供の保護やインクルージョン、ジェンダーの平等や緊急支援および人道支援などがあり、その領域はとても広いといっても過言ではありません。
インクルージョンについて
インクルージョンは、誰もが受け入れられる社会を目指し政策提言および子供たちへの支援を行うものです。
この誰もが受け入れられる社会は、ユニセフが社会および経済政策に対して行う提言とされていて、社会に対するインクルージョンを色々な角度から推し進めるなどの特徴を持ちます。
民族やジェンダーなどをはじめ、障害や様々な要因により生じる個人への差別に対処はもちろん、構造的な差別をなくすることを最終的な目標にして取り組みを行うといいます。
そのため、施設の機能改善や子供たちの問題に対して資源を有効的に配分することができるよう様々な省庁および統計局をはじめとする、議会や国内人権団体、地域当局や民間部門、市民社会などと協力し合い進めているようです。
教育面においてのインクルージョンでは、障害の有無に関係なく子供たちを普通学級で受け入れることができるように推進する、垣根などを排除してイノベーティブな技法を取り入れて進められます。
世界中には障害を持つ子供は約6億5,000万人
世界中には障害を持つ子供は約6億5,000万人に及ぶとされているのですが、障害を持つ子供について信頼できる統計値を得ることは非常に困難で、世界保健機関の調査結果の中では世界の子供と若者の約1割(約2億人)は知覚障害や知的障害、精神障害を持つとされます。
これらの約8割は開発途上国に住んでいるなどの特徴もあります。
人口に占める障害の発生率や有病率の報告値は、国よりかなりの差があるようですが、専門家の間では0歳から14歳までの子供の約2.5%には中度から重度の知的障害や身体的障害、知的障害が存在するこれらは少なく見積もったとしての数字でありあくまでも概算です。
これに加えて、0歳から14歳までの子供の約8%は学習障害や行動障害、いずれかもしくは両者であると考えられるなど実に多くの子供たちが何らかの障害を持つことが分かるのではないでしょうか。
困難な状況にある子供たちは、生まれ持つ権利を守られることが重要であり平和に健やかに成長することを目指す、これがユニセフの活動の中心になる考え方です。
ユニセフ親善大使の役割
ユニセフ親善大使の呼び名を耳にしたり、メディアの中で目にする機会があるかと思われますが、ユニセフ親善大使は世界中の子供たちが直面する問題を訴えて、支援を呼びかける目的で完全な無報酬の形でユニセフの活動に協力する人々の代表格です。
ユニセフ親善大使には国内大使や国際大使、地域大使などの種類があるのですが、それぞれの親善大使にはなじみ深い芸能人や有名人などの名前も多数見ることができます。
ユニセフの親善大使は、世界的にも有名なコメディアンのダニー・ケイ氏が1954年に任命を受けたものが最初で、以降有名映画女優のオードリー・ヘップバーンさんなど、芸能や文化、スポーツなど世界中で活躍される著名人がユニセフ親善大使となり、ユニセフが実施する支援の輪を形成し続けているといいます。
ユニセフ国内委員会の大半、各国にある事務所の一部ではユニセフ本部の承認を得てそれぞれの国内や地域などでユニセフの活動への理解を深め、ユニセフへの支援を依頼する活動に協力する国内大使を任命しているといいます。
その代表ともいえるのが、歌手や文化人など多方面で活躍していたアグネス・チャンさんです。
アグネス・チャンさんは中国人になるわけですが、日本初の国内大使に1998年4月に任命され、17年間の日本ユニセフ協力大使としての活動が認められたことで2016年3月にはユニセフ・アジア親善大使に任命されました。
まとめ
ユニセフ親善大使の大半、様々な業界の著名人でありそれぞれの名前を見ればどのような人物であるのかが分かる人ばかりです。
ユニセフは非営利段階組織などからも、利益などを追及することなく支援を行い続けているわけですが、支援を行うためには募金は欠かすことができません。
当然ながら、ユニセフ親善大使なども高額な募金をされるケースが多いわけですが、東日本大震災のときにはユニセフ・アジア親善大使に任命されたアグネス・チャンさんが東日本大震災緊急募金を行うなど話題を目にしたり耳にした人も多いのではないでしょうか。
「日本ユニセフ協会sdgs」も参考