他のギャンブルとは感覚が違うレース系ギャンブル
2018年に統合型リゾート法案、いわゆるカジノ法案が可決されたことでいよいよカジノ施設の建造が本格化し始めた日本、この背景には外国人観光客の誘致や、カジノによって生み出される巨額の利益とそれをめぐる利権といった思惑も絡んでいますが、根本的には日本国民のカジノに対する理解の深まりが、法案可決の決め手になったといえるでしょう。
その一方で既に日本で普及しているギャンブルは、まだ十分に市民権を認められたとは言えない状態にあります。
特に競馬はドラマや漫画などの創作作品で、金遣いの荒い男が借金を作る理由づけによく使われることもあり、ネガティブな印象を持っている人も多いのではないでしょうか?
しかし競艇や競輪なども含めたこれらのレース系ギャンブルは、決して闇社会の人間や人生の落語者ばかりが集まる危険な遊びという訳ではありません、きちんとした経済感覚を持ち適切な距離感で遊ぶのであれば、老若男女の誰もが楽しめる素晴らしいスポーツなのです。
そこで今回を競馬を楽しむための様々な方法について競馬予想の専門家である七騎の会に聞いてみました。
そもそもレース系ギャンブルの最大の魅力とは何でしょう?
レース系ギャンブルに詳しくない人は「お金を賭けて増やせること」と答えるかもしれませんが、それは違います。
なぜならば単純にお金の増減を楽しむだけならば、オンラインカジノなど24時間いつでも遊べて手軽に楽しめるギャンブルが他にあるからです。
それにも関わらず週末になれば多くの人が交通費をかけてまでして、レース場へと集まり目の前の勝負に一喜一憂します。
競馬の醍醐味
この熱狂の理由は「予想の楽しみ」にあります。
宝くじやスロットなどとレース系ギャンブルの大きな違い、それは出走する馬の過去の戦績や体調や、その日の天候といった情報を分析することで、賭けに勝てる確率を引き上げることが出来るということです。
自分の頭で目の前の情報を分析して推論を立てそれが正しいか確認する、私たち人間はこうした遊びがとても大好きな生き物なのです。
本当かと疑いを持った人はワールドカップやオリンピックなどの季節にした会話を思い出してみて下さい、おそらくは多くの人が友人や職場の人たちとの雑談の中で、どこの国が優勝するか日本はどこまで勝ち進むことが出来るのか、予想に花を咲かせた経験があることでしょう。
お金を賭けることに抵抗感があるという人は、まずはレースを見てどの馬が勝つかを予想するところから楽しんでみて下さい、週末になれば地上波でもレースの様子をテレビ放送しているので、わざわざレース場まで足を運ばなくてもすぐに予想を楽しむことが出来るはずです。
予想をする時は可能な限り様々な情報を確認してどの馬が勝つのかを考えましょう。
もちろん直感だけで次はこれが勝つと予想するのも、それはそれで一つの遊びとして楽しいものですが、完全に直感だけで選ぶのであれば宝くじを買うのと大差はありません、お金を賭けずに予想するならリスクはないので外れてもいい気持ちで、自分なりの理論を構築して勝負に挑む方がレースを楽しめます。
ギャンブルの一面とスポーツの一面を楽しむ
予想と並んでおすすめしたいのが、スポーツとしてレースを楽しむということです。
競馬は非常に多くの人間が関わっているスポーツです。
そこには多くの栄光と挫折、勝利と敗北に絡んだ人間ドラマが存在しているのです。
現代は科学の発達によって広い分野で機械の力が人間を凌駕しています。
世界最速の男は自動車やバイクに遠く及ばず、世界最強の男は拳銃によってあっさりと殺されてしまいます。
それでも今日にいたるまでオリンピックの100メートル走や、ボクシングのタイトルマッチに世界中の人が注目し熱狂するのは、スポーツを通してその裏にある人間ドラマを楽しみたいがためでしょう。
もちろんレースの背景を知らなくてもギャンブルに参加することは可能です。
人によってはそうした人間ドラマを知ることは、勝率を下げることに繋がると危険視する人たちもいます。
自分と同年代の人間や似た境遇で育った人間が頑張っていると、どうしてもそういった人たちを応援したくなる気持ちが芽生えてしまい、データ上は不利に見えてもつい馬券を購入してしまうということが起きるからです。
しかしそういった人間の感情が生み出す揺らぎこそが、レース系ギャンブルの醍醐味であると主張する人もまた多いのです。
データを分析して自分なりの予想を構築する楽しみと、レースに関係する人々の努力の歴史を知り背後に隠された人間ドラマを味わう楽しみ、この2つを覚えれば競馬というスポーツへの理解は格段に深まります。
単純にお金を賭けるだけで終わらせず、ぜひ2つの楽しみを知って競馬を100%味わいつくしましょう。