Halloween=仮装パーティー?日本人が祝うハロウィンとは?

ハロウィン

ハロウィンとは昭和世代の日本人にはなじみの浅いイベント

私たちが住んでいる日本国では、来年の平成31年に平成天皇が退位され、新しい元号の新時代が到来することが既に決まっています。

この平成の世の中は31年ほど続きましたが、その前の元号である「昭和」に生まれた日本人にとっては、ハロウィン(Halloween)というのは実に馴染みの浅いイベントなのではないでしょうか。

もちろん今ではこのイベントを毎年楽しまれている昭和世代も多いと思いますが、その昭和世代の幼少期では、このような大規模なHalloweenイベントになるとは想像もつかなかったのではないでしょうか。

今でこそ街や世間は10月31日が近づくにつれて、関連グッズが手広く販売されたり、10月31日当日を今や遅しと待っている人々が多いと思いますが、昔はそうではありませんでした。

Halloweenだという認識はあっても、仮装するような人は皆無であり、お店に並ぶ関連グッズも少なかったです。

しかし今ではクリスマスやバレンタインデーに次ぐビッグイベントとして世間に認知され始めました。

その経済効果は1000億円を超えると言われており、単純に認知度やイメージを省いた経済効果額だけで比較すると、既にバレンタインデーを超えているとも言われています。

圧倒的なスピードで成長したHalloweenですが、一体いつの間に、このようなビッグイベントになったのでしょうか。

このHalloweenを飛躍的に日本中に広めるキッカケとなったと考えられるのが、東は東京ディズニーランドのハロウィンイベントで、西はユニバーサル・スタジオ・ジャパンの同イベントです。

先駆者はディズニーランドの方であり、平成9年に「ハッピーハロウィン」としてスタートしました。

日本人は飾り付けや仮装などのパフォーマンスイベントとなっている

Halloweenは10月31日のことを指しますが、この日本でも大人気のレジャーランドでは、非常に長い期間を設けてイベントを開催します。

例えばディズニーランドの2018年スケジュールは、9月11日から10月31日までHalloweenイベントが続きます。

USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)では9月7日から11月4日まで開催されています。

この長い期間の間に熱はどんどんと上がり、人々のボルテージは上がっていきます。

これと比較するとバレンタインデーというのは、2月14日当日と、その前の少しの期間が盛り上がる時間と言えますが、実はHalloweenは1か月以上もの長い期間、何らかのかたちでそのパワーを温めているのです。

本来のHalloweenの目的を遡ると、簡単に言えばお祭りのことです。

その起源は随分と古く、古代ケルト人だと考えられています。

本来は秋の収穫を祈願したり、お祝いすることで、悪霊たちを追っ払うというような意味合いがあったと伝えられていますが、これが現代の日本ではかたちを変え、ハロウィンの日である10月31日をメインとして、その前後でお部屋を飾り付けたり、様々な衣装に仮装して街を歩いたり、大々的なパレードが催されたりというようなパフォーマンスイベントとなっています。

Halloweenの本場とも言えるアメリカ合衆国の仮装スタイルの傾向としては、基本的には怖いものに変装します。

オーソドックス・王道とも言えるものが多く、西洋の妖怪とされるような吸血鬼・ドラキュラ伯爵・狼男やフランケンシュタイン・魔女といったものや、単純にゴースト(おばけ)や悪魔なども人気となっています。

ハロウィンはたくさんの人が自由に騒げるイベントとして経済効果も右肩上がり

日本でもこれらの仮装は多く見受けられますが、全くハロウィンと関係なさそうなものも非常に多いです。

例えば、テレビで活躍するお笑い芸人であったり、人気アニメキャラクターに変装するといった感じです。

今をときめく旬の芸人もいれば、ちょっとしたウケ狙いで、かつて一世を風靡した芸人に変装するの人も多いです。

本格的にアニメキャラクターに変身するというコスプレイヤーも多いです。

手軽に変装することができるパーティーグッズを安価で販売しているドンキホーテは、このHalloween期間のグッズ売上が年々上がっていると発表しています。

日本では「ハロウィン=仮装パーティー」のような意識で捉えている方が非常に多く、クリスマスやバレンタインと違って、恋人が居ても居なくても関係がないイベントであるために、たくさんの人が同じ土俵で騒げるイベントとして人気を博しています。

老若男女みんなで祝う行事としてお正月もありますが、お正月はしきたりやマナーを大事にする祭日であり、好き勝手自由に騒ぐというHalloweenは、またお正月とは違う楽しさがあるのでしょう。

年々経済効果も右肩上がりだというこのHalloween人気は一体どこまで伸びていくのでしょうか。

おそらく、近い将来には、世界の国々の中で、1番Halloweenで盛り上がる国が日本になる、ということは十分にありえる話ではないでしょうか。

それくらいHalloweenは日本人に受け入れられており、国内で独自の進化を遂げています。