競馬の騎手になる方法と専門学校について

日本では公営ギャンブルというものが計4種類あり、全国各地に専用の施設を有しています。
ボートレース、競輪・オートレースのほか競馬となりますが、この中でもっとも多くのファンを抱えているのが競馬です。
1950年に正式に公営ギャンブルとなり、中央・地方の2つの運営施設で実施されています。
ダービーという名称でファンの間で親しまれていますが、馬はもちろんのことジョッキーに対しても憧れの眼差しを向けるファンが多く、G1を制する名ジョッキーとなれば年収が億単位にもなるほどです。
1990年以降、若い世代の間で騎手が人気職業となり、一種のダービーブームが訪れました。
これは中央ダービー界で有名な騎手が登場したことが影響をしており、現在でも兄弟で数多くのレースで優勝をされています。
そこでここでは、どのようにしたらジョッキーになれるのが、どこに専門学校があるのかについて詳しくみていきましょう。
これから競馬界のスターになりたいという方は必見です。

JRAが運営している専門学校に3年間通う

まず騎手になるには高校を卒業してから、JRAが運営している専門学校に3年間通うことになります。
その後は全国計12か所にある厩舎に赴いて、厩務員という仕事を経験しなくてはいけません。
一見すると厩務員は騎手とは違う職種のように感じますが、どちらも基礎は同じです。
馬に乗るためには馬をしっかりと知らないと務まらないというわけです。
先述した有名な兄弟のジョッキーも専門学校を卒業してから5年間、滋賀県栗東市にある厩舎で仕事をしていました。
ここで馬の面倒を24時間交代で担当し、出産にも立ち会ったことがあると自伝で記されているほどです。
レースに出る馬は必ず数多くのトレーニングを受けないといけませんが、栗東にはダートからプール・坂道など数多くの訓練施設が備わってるところになっています。
総勢120名のスタッフが24時間交代で働いていますが、このスタッフの数に対して馬は250頭もいるほどです。
1人で2頭を担当することになり、中にはジョッキーにはならずに厩務員という職種を選ぶ方がいるのも実情です。
なおジョッキーになるには最低でも4年間の実務訓練をしたのちであり、その後は全国計6か所のレース場へと分かれて名前の登録がなされます。
実際に一人前になるには10年ほどの経験が必要で、その間は厳しい体重管理もおこなうのが一般的です。
一度でもG1に優勝をしたら大きく知名度を伸ばし、人気騎手となって現役期間を過ごせることでしょう。
そのためには日々、馬と気持ちを通わせて手綱を持つ技術を鍛えることです。

JRAが運営している専門学校について

さて、先述したJRAが運営している専門学校について、ここからは詳しく解説していきます。
その専門学校とは北海道の日高市にあり、全国でここにしかありません。
一校しかなので競争率がとても高く、2019年度は約320倍となったほどです。
日本一入学するのが難しい専門学校とも言われており、毎年20名しか入学することができません。
入学に際して実施される試験は実技・一般常識となっており、一般常識に至っては高校の教育要領の中から出題されています。
実技は運動能力を測定するもので、100メートル走・握力・縄跳びなど計10種目で試験を実施しているのが特徴です。
2020年度は男子学生が15名、女子学生が5名入学して未来の騎手を目指しています。
この学校は完全寮生活となり、北海道だけでなく全国各地から生徒が集っているのも特徴のひとつです。
3年間の学生生活の中で競馬の基礎知識から乗馬技術等を学び、さらには校内で飼育をしている馬の世話も学生たちでおこなっています。
約2000平方メートルの広大な敷地を有している学校で、北海道だからこそ実現できた恵まれた環境下にあるといえるでしょう。
この専門学校の入学金は150万円、3年間に必要な学費は600万円です。
この点も一般的な教育機関よりはお高くなっています。

卒業後は各地にある厩舎へと紹介される

卒業後は各地にある厩舎へと紹介されるため、就職という問題が発生しないのがポイントです。
競馬は安定した収益を得られるものであり、ジョッキーとなった場合も固定給が毎月50万円が協会から支給されます。
一種の専門職なので高い給料を得られますが、さらにレースで入賞をすればその分も加算されるというわけです。
たとえばG3のレースなら優勝をすれば1回につき約400万円が優勝ジョッキーに入るので、大きな報酬といえるでしょう。
この得られる報酬は100パーセントが自身の手に入るのではなく、必ず所属しているレース場と厩舎に20パーセントずつ渡すのが基本です。
残りは手取りとなり、身体を整えるのに使用するトレーニング等に使用できます。
安定した報酬を得るには常に体調に気を付けておかないといけないので、大半の騎手が専属トレーナーや栄養士を持っているものです。
この方々との契約料なども賄う必要があり、精進をしてレースで入賞をしていくことが大切です。

 

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